宮崎で屋根の葺き替えと太陽光発電を同時に検討するなら、屋根の状態・足場費用・工事の順番・雨漏り時の保証をまとめて確認することが大切です。
同時施工なら費用を抑えられる場合もありますが、すべての住宅に適するわけではありません。
宮崎市の実際の施工事例をもとに、ご自宅での判断基準と見積書の見方を解説します。

この記事で分かること
・屋根の状態から同時施工の向き・不向きを判断する方法
・工事の順番と、足場・撤去・追加工事の費用比較
・台風や雨漏りに備える施工条件と保証の確認事項
・宮崎市の実施工例と見積もり前の7項目
1. 屋根の葺き替えと太陽光は同時施工できる?
屋根の葺き替えと太陽光発電の設置は、同じ時期に計画できます。
特に屋根の傷みが進んでいる住宅や、古い太陽熱温水器の撤去を検討している住宅では、屋根改修と太陽光設置を一緒に考えるメリットがあります。
ただし、太陽光を設置するために、必ず屋根を葺き替える必要があるわけではありません。

同時施工が向いている住宅・そうでない住宅
| 現在の屋根の状況 | 検討したい工事方法 |
|---|---|
| 屋根材の老朽化が進んでいる | 葺き替えと太陽光の同時施工を検討 |
| 数年以内に葺き替え予定がある | 太陽光の設置時期も合わせて計画 |
| 太陽熱温水器を撤去する予定 | 撤去・屋根補修・太陽光を一緒に検討 |
| 屋根が新しく傷みが少ない | 葺き替えずに設置可能か確認 |
| 雨漏りや下地の損傷がある | 原因調査と必要な補修を優先 |
例えば、太陽光を設置して数年後に屋根の葺き替えが必要になると、パネルの一時撤去と再設置の費用が発生する場合があります。
一方、屋根の状態が良ければ、太陽光だけを設置する方が初期費用を抑えられる可能性もあります。
築年数だけで判断せず、屋根材の種類、傷み、下地の強度、将来の修理予定を確認しましょう。宮崎県では台風・強風への備え、海沿いでは金属部材への塩害対策も検討が必要です。
2. 工事の順番は?屋根の葺き替えから太陽光設置まで
屋根と太陽光の工事では、調査と設計を先に行い、屋根改修後に固定金具・パネルを設置する流れが基本です。
屋根工事と電気工事の担当者が、事前に施工方法や日程を確認しておくことが重要です。

一般的な工事の流れ
- 現地調査:屋根材、傷み、屋根の向き、設置面積、建物の構造などを確認します。
- 屋根改修と太陽光設備の計画:新しい屋根材、パネル配置、固定金具、配線ルート、工程を決めます。
- 既存設備の撤去・屋根の葺き替え:必要に応じて太陽熱温水器などを撤去し、下地・防水部分を確認、補修します。
- 固定金具・架台・パネル設置:新しい屋根材に適合する施工方法で設置します。
- 電気工事:パワーコンディショナ(発電した電気を家庭で使える電気に変える機器)、分電盤、配線などを施工します。
- 最終確認・試運転:固定状態、防水処理、電気設備を確認し、必要な手続き後に運転を開始します。
※実際の順番や工程は、住宅の構造、採用する屋根材、電力会社との手続き、補助金の条件によって異なります。
施工前に共有したい3つの確認事項
- 新しい屋根材に適合する固定金具を使用できるか
- 固定部分の防水処理を誰が施工し、誰が確認するか
- 屋根と太陽光の施工責任・保証範囲をどう分けるか
同時施工だからといって、必ず1社だけで全工程を担当するとは限りません。
重要なのは、屋根と太陽光の施工会社が工程・責任範囲を共有していることです。
3. 同時施工は安くなる?足場代・撤去費・追加工事を比較
同時施工では、足場を共用することで費用を抑えられる場合があります。
ただし、工事範囲や足場の使用条件によっては追加費用も発生します。足場代だけではなく、必要な工事を含む総額で比較しましょう。

同時施工と別々の工事で違う点
| 項目 | 別々に工事 | 同時施工 |
|---|---|---|
| 足場 | それぞれ必要な場合がある | 共用できる可能性 |
| 設計調整 | 後から金具適合を確認 | 屋根材選定時に検討可能 |
| 工事日程 | 時期が分かれる | 一連の工程にしやすい |
| 将来の脱着 | 屋根補修時に必要な場合 | 設置直後の葺き替えを避けやすい |
見積書で確認したい費用
| 費用項目 | 確認したいこと |
|---|---|
| 屋根工事費 | 撤去、下地補修、防水、葺き替え |
| 足場費 | 共用範囲、期間、追加設備 |
| 太陽光設備費 | パネル、架台、パワコンなど |
| 設置工事費 | 金具、配線、電気工事 |
| 既存設備の撤去 | 太陽熱温水器などの処分費 |
| 追加工事・諸経費 | 下地補修、配線延長、申請等 |
古い太陽熱温水器があれば、撤去後の屋根補修が必要になることもあります。また、屋根の下地が想定以上に傷んでいる場合は追加工事費が生じます。
「足場費用が二重にならないか」「見積もりに含まれる工事の範囲」「追加料金が発生する条件」の3点を確認してください。
見積書の比較方法は、太陽光・蓄電池の見積書を比較する10の確認項目でも紹介しています。
4. 雨漏り・台風は大丈夫?屋根材に合った施工方法
屋根を葺き替えたあとに太陽光パネルを取り付ける場合は、屋根材に合う固定金具と、適切な防水処理が必要です。
新しい屋根だから必ず安全、専用金具なら絶対に雨漏りしない、といった判断はできません。

防災瓦に太陽光パネルを設置する場合
屋根材には瓦、スレート、金属屋根などがあり、適切な取り付け方法は異なります。瓦屋根でも瓦の形状や仕様によって使える固定金具は変わります。
宮崎市学園木花台の施工事例では、防災瓦への葺き替え後に専用固定金具を使用して太陽光パネルを設置しました。ただし、同じ方法がすべての屋根に使えるわけではありません。
雨漏り・強風に備えて確認したいこと
- 屋根材と固定金具の適合性
- 金具を取り付ける下地の強度
- 固定部分や防水層の処理
- 台風・強風を考慮した設計と固定方法
- 塩害などによる金属部材の腐食対策
- 設置後の点検・補修方法
国立研究開発法人NEDOは、建物の屋根などに設置する太陽光発電について、安全性や信頼性を確保するための設計・施工ガイドライン2025年版を公表しています。
施工方法は現地条件と機器・屋根材メーカーの施工基準を確認して決める必要があります。
参考:NEDO「建物設置型太陽光発電システムの設計・施工ガイドライン」
5. 屋根工事と太陽光設置の保証はどう分かれる?
屋根と太陽光の保証は、対象となる工事や機器によって異なります。
パネルの長期製品保証が、屋根の雨漏り修理まで保証するとは限りません。
契約前に、誰がどの部分を保証するのか確認しておきましょう。

確認したい保証・補償の種類
| 種類 | 主な確認内容 |
|---|---|
| 屋根工事の保証 | 葺き替え・防水・下地の対象範囲 |
| 太陽光の施工保証 | 固定金具・架台・配線等 |
| パネルの製品保証 | 製品自体の故障・不具合 |
| パネルの出力保証 | 発電出力低下に関するメーカー条件 |
| 自然災害に関する補償 | 台風・落雷・飛来物などの適用条件 |
| 火災保険など | 加入している保険の補償範囲 |
契約前に確認したい5つの質問
- 屋根工事と太陽光工事の保証書は、それぞれ発行されますか?
- 雨漏りが発生した場合、最初の連絡先はどこですか?
- 原因調査や修理の費用負担は、どのように決まりますか?
- 台風・落雷などの損害は、どの保証や保険で確認しますか?
- 将来の屋根修理でパネルを外す場合、費用や保証はどうなりますか?
雨漏りの原因が屋根自体にあるのか、太陽光の固定部分にあるのかは、調査しなければ判断できません。
保証年数だけでなく、対象範囲・対象外条件・問い合わせ先を確認しましょう。
6. 宮崎市の実例|防災瓦への葺き替え+太陽光5.58kW
コトブキ光熱では、宮崎市学園木花台で、屋根の葺き替えと太陽光発電・家庭用蓄電池を組み合わせた施工事例があります。
従来の太陽熱温水器を撤去し、防災瓦への葺き替えと合わせて住宅の電気設備を新しくした例です。
以下は実際の施工現場を撮影した写真です。

導入した設備と工事内容
| 項目 | 施工内容 |
|---|---|
| 施工場所 | 宮崎市学園木花台 |
| 屋根 | 防災瓦への葺き替え |
| 既存設備 | 太陽熱温水器を撤去 |
| 太陽光発電 | カナディアンソーラー 5.58kW |
| 蓄電池 | スマートソーラー 11.5kWh |
| 蓄電システム | 全負荷型ハイブリッド |
| その他 | EV充電用コンセント新設 |
「全負荷型」とは、停電時に家全体の回路へ給電できる構成です。ただし、使える家電や電力量には蓄電池の残量や出力などによる制限があります。
この事例では、新しい防災瓦に対応する専用金具を使って太陽光パネルを設置しました。

補助金についても、宮崎県の太陽光・蓄電池関連制度とEV充電コンセント関連制度の交付決定後に正式な契約と工事を進めた事例です。
なお、足場共用による具体的な削減額は公表していません。どの住宅でも同じ費用効果が得られるわけではありません。
その他の工事写真や詳細は、宮崎市学園木花台の屋根葺き替え・太陽光・蓄電池の施工事例をご覧ください。
7. 見積もり前に確認したい7つのポイント
屋根と太陽光を一緒に検討するとき、最初から機種や容量を決める必要はありません。
まずは屋根の状態と将来の電気の使い方を整理しましょう。次の7項目が分かると、現地調査や見積もりが進めやすくなります。

見積もり前の7項目チェックリスト
- 屋根の築年数・改修履歴:建築時期や過去の修理・葺き替え履歴。
- 屋根材の種類と傷み:瓦・スレート・金属屋根などの種類、雨漏り・破損の有無。
- 既存設備の有無:太陽熱温水器、既設太陽光、アンテナなど。
- 設置したい目的:電気代削減、停電対策、蓄電池、EV充電など。
- 希望する工事時期:葺き替え予定と太陽光導入の時期。
- 費用と保証の範囲:足場・撤去・追加工事と各工事の保証。
- 補助金の申請条件:対象設備、交付決定前の契約制限、期限。
屋根の写真や図面、既存の見積書があると役立ちますが、すべてそろっていなくても相談できます。
2026年度の宮崎県補助金を利用する場合
制度の更新にご注意ください(確認日:2026年10月24日)
2026年度の「ひなたゼロカーボン加速化事業補助金」では、条件を満たす自家消費型の太陽光発電や蓄電池などが補助対象です。屋根の葺き替え費用は一律に補助対象になるものではないため、経費を分けて確認してください。
| 設備 | 個人住宅の補助額・上限 |
|---|---|
| 太陽光発電 | 1kW当たり3万5,000円、上限21万円 |
| 太陽光と同時導入する蓄電池 | 対象経費の3分の1以内または1kWh当たり5万円の低い額、上限50万円 |
FIT・FIP売電を目的とする新設太陽光は対象外です。
2026年度の交付申請期限は12月4日17時ですが、予算上限到達で早期終了します。2026年10月23日15時時点のひなたゼロカーボン加速化事業の予算進捗は90%です。
補助対象設備については、原則として交付決定後に契約・工事着手を行う必要があります。事業完了期限は2027年1月27日です。屋根工事を同時に行うときは、屋根側の契約や工程と補助対象設備の契約・着工との関係も事前に確認してください。
補助金は年度や受付状況によって変更されます。最新情報は宮崎県の公式補助金案内と公式の予算進捗・申請サイトで確認してください。
制度の詳細は2026年度ひなたゼロカーボン加速化事業補助金の申請条件でも紹介しています。
8. 宮崎で屋根改修と太陽光設置を検討している方へ
屋根の葺き替えと太陽光は、同時に計画すると工事の段取りや費用の重複を抑えられる可能性があります。
一方、屋根の状態によっては葺き替え自体が不要な場合もあります。
大切なのは、屋根の状態・設置条件・足場や撤去費・将来の修理費を合わせて判断することです。
コトブキ光熱では、宮崎県内で太陽光発電、家庭用蓄電池、EV充電設備などの設置やご相談に対応しています。
屋根の葺き替えを予定している方も、現在の屋根の状況と工事時期をお知らせいただければ、太陽光設備の設置条件や必要な工事についてご案内します。屋根工事の対応範囲・施工体制は個別に確認します。
まず確認しておきたい3つのこと
- 屋根の傷みや雨漏りの有無、葺き替えの予定
- 太陽光のほか、蓄電池やEV充電設備も検討しているか
- 同時施工と別々の施工の総額を比較できるか
相談時には、建物の築年数、屋根材の種類、屋根の写真、希望時期などを分かる範囲でお知らせください。写真や見積書がある場合は、まずご相談内容に記載いただき、必要な場合に送付方法をご案内します。
屋根の状態に合わせた太陽光発電の無料見積もり・ご相談
「葺き替えと同時に設置したい」「今の屋根に設置できるか知りたい」「足場や撤去費を含めて比較したい」といった段階でもご相談いただけます。
工事時期が決まっていて早めに相談したい方はお電話、条件を整理して相談したい方はフォームをご利用ください。












